[Momoha] ファーストセメスター終了

こんばんは。長かったファーストセメスターも終わり、苦痛な試験期間を乗り越え、わたしはたった今飛行機に乗っています。日本に着くまでまだあと10時間。ならブログを書いてしまおうと思い立ち、書き始めました。何せ時間がたっぷりあるので、今回は長めの記事になるかと思いますが、宜しければお付き合い下さいな。

前回は自己紹介で終わらせてしまったので、少しスミスのことをお伝えしようかと思います。

外国で大学に通うとなると、ある程度の学校の雰囲気や一年の流れは大学のウェブサイトでチェックすることができます。(例えば、スミスの一年のカレンダーはここで見ることができます。)しかし、日程を確認したところで、想像がしにくいのではないでしょうか。そこで、今回は、わたしが自分なりに考えたファーストセメスターの流れを紹介します。

冒頭でも出ましたが、スミスは二学期制で、学期のことをセメスターと呼びます。アメリカでは、春、桜がひらひら舞い散る中入学式に向かうことはありませんが、夏休み明けのまだまだ暑い9月上旬から学校が始まります。新入生は授業が始まる一週間ほどからオリエンテーションに臨み、新しい環境と新しい仲間に胸を踊らせます。(留学生の場合、新入生オリエンテーションのさらに一週間前から留学生のためのオリエンテーションに参加します。)その後在校生も大学に戻り、convocationと呼ばれるセレモニーに参加した後、やっと授業が始まります。初めの数週間のうちは授業の変更が出来るようになっていますが、勤勉なスミス生は授業で遅れをとらないようにとなるべく変更は避け、変更するならするで早いうちにすませます。しかし、びっくりするのが、もうこの頃から今学期の連休の日程は全て把握している人が大半ということです。まだ始まったばっかり、でも休みが待ちきれない、という会話は学生同士では定番です。そして2週間ほどすると自分がいつも座る席が確定され、各授業内で話す相手も決まり、毎晩5時半に夕食を食べることにも慣れ、少し気持ちに余裕が出てきます。わたしは大体ここら辺で少しホームシックになります。わたしは高校時代も寮生活をしていたのでこの波は理解しているつもりですが、なんとなく年初めの緊張も解け、メンタル的にも余裕が持てるこの時期は、邪念に惑わされやすいといいますか、少し感傷的になってしまいます。おいおい泣きはしませんが、音楽を聞いて考え事をする時間が増える気がします。

でも、めそめそしてる暇もなく、中間試験(midterm)の時期がやってきます。そして同時期に最初の連休、オクトーバーブレークとも呼ばれる秋休みがやってきます。その名の通り、大体10月の半ばです。学生同士の会話の内容はもっぱら試験や課題で持ちきりになります。試験は休みの後にも続き、私の場合、気付けば2週間に一回は試験というのが続き、ミッドタームと言いながら中間期間が過ぎても試験があり、これは詐欺だと壁に向かって枕を全力投球することもあります。しかし10月31日は今や日本でも有名なハロウィンであり、仮装やパーティに学生は浮き足立つので、これでピリピリした空気もいくらか緩和されます。

11月に入ると季節は秋を過ぎて冬になり、コートが手放せない時期になります。今度はサンクスギビング、あるいは感謝祭に向けてのカウントダウンが始まり、サンクスギビング休み中に何をするかということに学生は気を取られ、段々期末試験に近づいていることを忘れてしまいます。授業は数ヶ月前より難易度が上がり、気付くと教科書を読み進めていた自分に驚いたり。ブレーク中は、アメリカに住むクラスメイトは家族と七面鳥を食べるために実家に帰ります。留学生はそんな現地生の家に着いて行ったり、あるいは大学に残りサンクスギビング当日は教授のお宅にお邪魔する、なんてこともあります。

連休はあっという間に終わり、街のショーウィンドウはクリスマス仕様に様変わりします。そして怒涛の期末の試験期間に突入します。スミスの場合、授業が一通り終わった後に準備期間が設けられているので、この期間中スミス生は寝る間も惜しんで勉強に励みます。一週間の準備期間は長いかと思うかもしれませんが、一週間じゃ足りない!!と思ったのは私だけではないはずです。そして各自プロジェクトや試験を終わらた者は終わらせた順に家に帰って行きます。留学生の中にはもちろん大学に残る人もいますが、大概の人が家に帰る気がします。

……そしてわたしはその道中なのです。何を隠そう、今すごくウキウキしています。というのも、アメリカに来てから日本の良さが見えるようになり、より一層日本を好きになったからだと思います。すずが言っていた愛国心に近いですね。例えば、少し狭い道路も、不恰好な軽トラックも、ちょっと汚い電信柱も、近所でほうき片手に掃除してるエプロン姿のおばさんもすごく好きなんです。芸人さんのトーク番組だって、アイドルが歌う少し薄っぺらいJPOPだって、ワンクールわずか3ヶ月のドラマだって、わたしは日本らしいと思います。和食が好きだとか、日本人の礼儀正しさが好きだとか、そういうことは誰でも言えますが、自分なりに好きな日本というものが発見できたのはアメリカに来てからでした。

ああ早く日本に着かないかなと思いながらもう4時間ほど経ちましたが、まだまだ先は長いです。これから少し仮眠を取ろうかと思います。あ、ファーストセメスターについてしかお話しできてませんが、許して下さいね。続きはまた。

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