[Momoha] Design Clinicについて


お久しぶりです。ももはです。

実は新学期が始まって2週間がたった時点でブログ記事を書こうとはしたのですが、ずっと下書きのまま1ヶ月ほどたってしまいました。そのとき書こうとしたブログの内容は新学期初めての授業についてでしたが、あれからだいぶ時間がたってしまったので、今回は初日の授業の様子もかいつまんで書きながら私が受けているある授業の内容について書こうと思います。


日本でインターンをしていた私は、一日遅れて9月5日から授業に出席しました。周りの友人たちはみんな休みが長過ぎて大学が始まってうきうきしていた様子でしたが、私は気持ちの切り替えが追いつかず、どうしても周りのように楽しめませんでした。そんな中で、私の気持ちが大学モードに切り替わったポイントは、Design Clinicというコースでした。




どんなことがあったかをお伝えする前に、まずDesign Clinicについて説明させて下さい。上のリンクをクリックするとDesign Clinic のサイトに飛びますが、一番最初に目に入って来る写真の中の女子はこれまでスミスでエンジニアリングを専攻した卒業生の面々です。写真を見るだけでわあかっこいい!!ってなりませんか。ビジネススーツを着ていたり、ヘルメットを被っていたり、実験室らしき場所にいたり。所詮、宣伝に使われている写真だし信用できねーよと思うかもしれませんが、この写真に写っている笑顔からは自信と達成感が伝わってくる気がします。私たちが見慣れている教室を飛び出して、彼女たちは本格的な何かをやりとげたんだな、と。まさに、ザ・リケ女のかがみ!!!Design Clinicでは何をするかというと、3、4人のチームに分かれて、数あるスポンサーの企業が企画したプロジェクトを1年間かけて取り組みます。例えば、私はDresser-Randという回転機器を主に製造している会社のプロジェクト・チームに割り当てられ、ニューヨーク州にある工場の廃熱回収(と再利用)システムをデザインすることを目標に日々ミーティングを重ねています。スミスでエンジニアリングを専攻している大体の人が、卒業前の4年目にこの授業を受けます。授業中は、チームでプロジェクトを行うノウハウやプロジェクトを進める過程について学び、実際にそれを実行する訳です。それに加えて授業の外でのミーティングやリサーチの時間がかかりがちなので単位の割に合わないと評判ですが、きっと一年後にはすごく成長した自分になれるんだろうなとちょっとわくわくしています。エンジニアはどの分野においても単独ではなくチームでのものづくりが多いので、社会に出てエンジニアとして働く上でとても役に立ちます。


先週その工場を見学をするために車で片道6時間かけて行ってきました。。景色は綺麗だったけど…綺麗だけどさ…同じものを6時間はきつい…。

実は、Design Clinicはスミスだけだはなく、他のアメリカの大学でも行われているコースです。スミスのDesign Clinicの何が特別かというと、一年間たっぷり自分のプロジェクトに没頭できることと、授業を受けている学生の人数が少ない(20人ほど)ので他のチームのプロジェクトのことも把握できること、そしてスポンサーの多様性です。スミス生の評判は高く、上記のサイトでも分かるように、有名所の大きな企業(IBM、3Mなど)からNPO(Habitat for Humanityなど)まで幅広くプロジェクトを提供してくれています。これからもスポンサーのリストは増えていくばかりだと思います。


さて、授業の初日はというと。教室に入ってまず配られたのはクラフト用のサンバイザーでした。全員がサンバイザーに自分の名前を書いて被ってから、授業は始まりました。学生全員がサンバイザーを被る中、概要の説明があり、シラバスが配られました。そして、今度はサンバイザーを裏返し、自分がチームに貢献できる特徴を書きこみ、発表しました。(私はorganizedと書きましたが、今思うと、無難な答えに走った感がしてちょっと恥ずかしいです。)その後は「実際に何かをデザインをしてみよう」ということで、風船とクラフト用のモールやらアイス棒を使って簡単な「車」を数チームに分かれてデザインしました。各々が和気あいあいとサンバイザーに単語を書いて被ったり、車ごときむきになって各チームがセロテープ片手にデザインする姿は、これからこの授業では今まで経験したことのないようなことを学べるんだろうなと私をわくわくさせました。みなさんは今までサンバイザーを授業で用いたことなんかありますか!?!?私はこれが初めてでした!!!

個人的な見解として、学生のことを一番に考えている教授だからこそ、サンバイザーを配るまでしてクラスの雰囲気を作り、学生を楽しい気持ちにさせてくれたんだと思います。これは、スミスの教授の特徴の一つである「授業においても手を抜かない」という点につながっています。エンジニアリングの教授こそ研究に熱心な方もいますが、それでも教育のことも同じぐらいかそれ以上大事に思ってくれているのがほとんどです。そんな環境でエンジニアリングを学べるということが、私はすごく幸せですし、光栄に思います。あーやっとここまで書けた…。


私はどうしてもエンジニアリングに話題が偏ってしまいがちですが、少しでもここの良さが分かってもらえたら嬉しいです。

Design Clinic以外のエンジニアリングの授業ではこんなこともしています。スミスのキャンパスは綺麗すぎるからこんな何気ない写真さえ絵になって助かります。

では。

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