[Nanami] アジア系アメリカ人 その(1) ヴィンセント•チン

こんにちは。今回のブログはニューヨーク州のブロンクスヴィルからお送りしいるNanamiです。春休みと言うことでワシントンD.C.へ旅行しに行く途中にニューヨークで一晩友達のアパートに泊まっています。夕食は彼女が紹介してくれたニューヨークで一番美味しいと言われている日本食屋さん「ケンカ」で久しぶりに本格的な日本食を食べました。とても幸せです 笑

今日の課題は先週Smith&Me.のFacebookページで約束した通り、アジア系アメリカ人の現状について伝えて行きます。アジア系アメリカ人の歴史は長くて深いものなので、なかなか一つのブログでは伝えきれないと思うので何個かに分けたいと思っています。今回のブログは「アジア系アメリカ人」と言う言葉の誕生について書きます。私はスミス生徒団体の一つAsian Students Association(ASA:アジア生徒団体)の会議委員長を勤めています。これからのブログはおもにASAに参加し始めてから学んだアジア系アメリカ人の現状を伝えたいと思います。

アメリカは世界中からの移民が集まってできた移民大国です。ある意味国民の多様性はとても良い事ですが、人種差別行為は初めてのヨーロッパ人がネイティヴ•アメリカンと対面したころから大問題でした。今でも続いています。アメリカでの白人が最有力な人物となり、他の黒人、アジア人、中東人などは例えアメリカで生まれ育ったとしても、見かけで判断される事が残念ながら多いです。

ヴィンセント•チン:27歳の中国系アメリカ人。彼は職場で充実し、結婚直前というまさに輝く将来へ目指していた80年代アメリカのどこにいてもおかしくないような若者だった。1982年6月23日、彼は友達と近所のバーで結婚祝いをしていた。そこに「お前のせいで俺らの職場が減るんだ!」と訴えた二人の白人男性がヴィンセント•チンを野球バットで殺害した。殺害行為を行った二人に下された判決はたったの執行猶3年と罰金3千ドル。実はそのころ、景気の悪化の為アメリカは国産自動車よりも日本から輸入されていた自動車の方が盛んだったので、国産自動車産業は日本自動車産業に対して悪意を持っていた。しかし、そんな経済問題にまったく関係なかったヴィンセント•チンがたまたま日本人のようなアジア人に見えただけで殺害されたと言うニュースはアジア系アメリカ人の人々にとても大きなショックを与えました。アジア系アメリカ人の人々はヴィンセントの死から悲しみ、怒り、恐怖、そしてアジア人に対しての不公平な現実に気付かされた。この事件の結果アジア系アメリカ人のコミュニティー(日本系、中国系、韓国系、フィリピン系など)が初めて一つになり、「アジア系アメリカ人」と言うアイデンティティーを作り上げた。

確かにヴィンセント•チン殺害事件はただの昔話かもしれない。しかも日本生まれの留学生の皆さんにはアジア系アメリカ人ではないので、さらに関係ない昔話しかもしれない。でも私は日本人留学生としてもこの事件から学ぶ事があると思います。

外国で生活する事とはその国の人々と触れ合う事になる。外国人は留学生に対して実際に興味や経験について直接会話をしなくては理解がとても少ない。なぜなら外国人は私たちの母国に関しての情報が限られているからです。するとしょうがなく私たち留学生を狭い固定観念に合わせようとする時があります。外国で生活する前にはその国の歴史、あなたの母国に対してのイメージを調査するのは大切ですね。

下の写真は「ケンカ」のメーニューです。大好きな日本食がずらりと並んでいてとても興奮しました!

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