[Momoha] グループワーク

お恥ずかしい話ですが、Smithという意見を交わすにはとっておきの場所にいるものの、私は自分の意見を伝えることがなかなか苦手です。授業中に何か思い付いても手を上げるまで時間がとてもかかります。授業は大抵少人数制のSmithという恵まれてる大学にいるからこそなんとか喋る機会もやってきますが、これが都会ど真ん中のUniversity(総合大学)だったら、授業中に意見する回数はゼロだったかもしれません。つくづく恵まれているなと実感します。ありがとう、Smith。

どちらかというと1人で黙々と計算しているのが好きな完全な引きこもりタイプなので、グループワークも苦手です。しかし、Smithはグループワークをとても重視しており、特に期末前のこの時期になると、グループで一つのレポートをまとめる、のような課題は嫌という程出ます。過去には、グループでポスターを作ったり、一からプロジェクト内容を考え実際に実験したり、時にはグループでスキットを披露したりしました。これは今学期私がとっていたエンジニアリングのクラスも例外ではありません。実際、昨日の午後3時から今朝4時までずっとパートナーの友達とひたすら計算しそれをまとめるという作業をしていました。褒めて欲しいとかそういうのでは全くないです。褒めてなんてこれっぽっちも思ってないから!褒めて欲しいなんてそんなおこがましいこと言ってないから!

グループワークを通して人と協力し何かを成し遂げるということを繰り返すうちに少しわかってきたことがあります。それは、グループで書くレポートは1人で書くレポートよりはるかにいい出来になることが多いということです。私がどんなに1人で長時間考えても考えつかないようなアイデアが二人や三人だと面白いほど出て来るものです。時には「こんなのはどう?」と提案してもことごとく叩きのめされますが、その過程でもっともっといい考えが出来たりします。あるいは、自分がポロっと口にした一言が大きなことに発展することだってあります。だからこそ意見を言うことの大切さがよく分かります。そしてSmithでグループワークを繰り返すうちに、嬉しいことに、それが楽しいと思うようになってきました。これは胸を張って提出できる!というグループレポートを一回作り上げてしまうとこの達成感がクセになってしまうのです。

今朝提出してきたレポートも時間はかかったもののかなりいい物に仕上がって自分ではすごく納得がいっています。前にも何度か組んだことのある友達と今回も同じグループになったのですが、彼女と私は面白いほどに得意不得意分野が真逆なので、とても刺激を受けますし、お互いの弱い部分を補えるのですごくやり易いです。納得のいかないことがあれば「なんでこうなの?」と聞ける相手であることと、逆に聞かれてもちゃんと自分の考えを説明できる気楽な関係であったからこそ、いいレポートが書けたのだと思います。しかし、二人とも早めに取りかかることが出来ず、提出が締め切り日ギリギリになってしまいました。仮眠後に洋服のつなぎ目部分が思いっきり避けていたのは、多分、早めにとりかからなかった罰なんだと思います。

グループワークを重視しているのはSmithだけではありませんが、Smithのエンジニアリング部は特にそうな気がします。グループワークはエンジニアには必要不可欠なので、エンジニアリングの授業をとると必ずグループワークの課題が出ます。そこでよく使われるのが、Knowledge Forumというソフトです。このソフトの仕組みはシンプルで、誰かがアイデアを書き込むと他の人がそれに続くアイデアを書き込み、これを繰り返すことによってより良いアイデアを作り上げられるようになっています。日本語で言う樹形図と似た形になり、簡単にプログラム上で思考回路を追えるようになっていて、長期間のグループワークではここでどれほどチームのためになる書き込みをしたかが成績で一番重要だったりします。今ではエンジニアリング部以外でも使われているそうですが、これを推薦する教授のミーティングを仕切るのは、私が去年エンジニアリング・メカニックを教わったGlenn Ellis教授だそうです。エンジニアリングの教授がこんなに一生懸命に勧めるプログラムなら間違いありません。

画像はこの間まで私が参加していたKnowledge Forumの一部分です。最初は「ゴルフクラブでボールを打つ時シャフトの中はどうなっているのか」というとってもシンプルな疑問でしたが、そこから生まれた意見やアイデアが莫大な数になっているのが分かると思います。まとめると、グループワークって楽しいということです。グループワークを楽しいしやりがいがあると思わせてくれた我らがSmith Collegeに感謝です。それではおやすみなさい。

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